こんにちは、カワジュン(@kawayoshijun)です。
久々に帰省して泊まってきたら、薬で抑えられていたはずの花粉症が一気に悪化して鼻がグズグズになりながら書いてます…。
4月に入って、ブログやTwitterで、新入社員向けのメッセージがとびかっていますね。
そんななかで見つけたヒトデさん(@hitodeblog)のこのツイートと参照記事。
いやいやいや。まず上司さんが「叱り方」を知っておけよ / 他62コメント https://t.co/24QKGF7dP1 “新入社員よ、「叱られ方」知って 上司を理解し気を楽に:朝日新聞デジタル” https://t.co/2luHS4nRfn
— ☆←ヒトデ (@hitodeblog) 2018年4月2日
確かに、「叱り方」を知らない人は多くて、「叱る」と「怒る」を区別できない人ってたくさんいて。
実はこの「叱る」と「怒る」、似ているようで全然違うんですよね。
これを間違ってしまうと、モチベーションを下げさせてしまったり、信頼関係が壊れちゃったりするんです。
僕も、頭でその違いがわかっていても「怒って」しまうことがあるんですが、そんな自戒も含めて、今回は「正しい叱り方」について書いてみたいと思います。
すごく怖い上司や先輩、親とかでも、あとになって振り返るとすごく愛情を感じられて感謝した、という方が、今までにいませんでしたか?
多分その方は、「叱り方」をよくわかっていたんだと思います。
叱る側もエネルギー使うし、できれば叱りたくないし、せっかくなら感謝されたいですよね(笑)
部下や後輩、子どもに対しても、この「叱る」と「怒る」の違いをきちんと理解して「正しい叱り方」ができるようになると、いい関係が築けるようになりますよ(^^)
目次
「叱る」と「怒る」の意味の違い
まずは「叱る」と「怒る」意味の違いから確認してみましょう。
「怒る」→「叱る」の順に引用しますね。
「怒る」
①不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。
②よくない言動を強くとがめる。しかる。「叱る」
目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。出典 小学館デジタル大辞泉
「怒る」の中に「しかる」があって、やっぱりまぎらわしいですね(笑)
でも、似ているようで、違うんです。
「怒る」には、ネガティブな言葉が入っているのがわかりますか?
「不満」「不快」「がまんできない」「腹を立てる」
「叱る」は、もう少しポジティブな言葉で表現されてます。
「指摘して」
ここをまとめると、
- 「怒る」は感情的になって腹をたてること
- 「叱る」はよくないことを指摘してあげること
となります。
この大きな違い、わかりますか??
「怒る」は発信者目線、「叱る」は受信者目線
この大きな違いというのは、目線です。
「怒る」= 発信者目線
「叱る」= 受信者目線
という違いです。
「怒る」は、自分が腹を立てて我慢できずに爆発させる行為。
「叱る」は、(もちろん自分も気になるわけですが)その人のために、つまりその相手の成長を願うために、誤りを指摘してあげる、という行為。
自分と相手、どちらを主体として考えているかというのが大きな違いなんです。
そのため、「怒られた」人には「怒り」の感情メインで伝わります。
ネガティブな印象しか持たれないため、不満として強く残ったり、のちのちも「ムカつく先輩だったな」という印象しか残らなかったりします。
それに対して、「叱られた」人には、感情よりも「指摘された内容」の方が強く残ります。
もちろん怖い思いをしたというネガティブな感情も残ったりします。
が、指摘されても仕方なかった、という納得感と反省が残り、のちのちは「すごく怖い先輩だったけど、あの人はすごく気にかけてくれたし、成長させてもらえた」という感謝の念が残ります。
「叱る」と「怒る」の違いが少しわかっていただけましたか?
では、次の章では「正しい叱り方」のポイントをまとめます!
「正しい叱り方」のポイント
「正しい叱り方」のポイントは5つです。
①人格ではなく行動にフォーカスする
印象ではなく行動にフォーカスを当てるのがすごく大事。
抽象的だと伝わりません。
そのへんは、過去記事の「コーチングの4つのステップ」の中の「フィードバック」と同じなので、よかったら参照してください。
そして、絶対に人格を否定しちゃダメです。
間違っても、
「お前は本当に使えないな!仕事なめてるのか!?」
とか言ってしまうと、こちらは叱咤激励しているつもりでも、相手は人格を否定された気分になってしまいます。
②タイムリーに叱る
行動からあまり時間が経ってしまうと、本人もなんのことやらわからなくなってしまいます。
なので、できるだけその行動から間を空けずに伝えてあげましょう。
1週間や1ヶ月も前のこと持ち出されても、
「なんでいまさら…」
とかなっちゃいますよね(笑)
③他の人の前で叱らない
人前で叱るのは、相手のプライドを傷つけてしまい、モチベーションを下げさせてちゃいます。
できるだけ1対1、どうしても難しければ周りに聞こえないような声のボリュームで伝えるなど、配慮しましょう。
パフォーマンスとして、あえて他の人の前で叱るというケースもありますが、やはり相手のモチベーションを下げてしまうリスクがあることは理解して、注意の上でやらなくてはダメです。
④心は冷静に
必ずしも強い言い方をすることが叱ることじゃないですよ。
目的は「相手に気づきを与える」ことです。
「なぜ叱られているのか」を理解してもらい、同じ過ちを繰り返さないようにさせるのが「叱る」ということなんです。
相手目線で考えるってことですね。
感情を爆発させて自分がスッキリすることが目的じゃありません。
それは「叱る」ではなく「怒る」です。
自分目線であり、ただの自己満足になっちゃう。
表面上怒ったように見せるパフォーマンスも有効なときもあります。
ただし、ここはうまく使い分ける必要がありますね。
⑤叱るタイミングを見極める
これはちょっと難しいですが、適切なタイミング・段階で叱る、ということも大事です。
ときには、本人が失敗を自覚して、それによって成長するということもあります。
要は、あまりおせっかいを焼きすぎるな、ってことです。
子どもに対しては特にそうだと思いますね。
過保護になりすぎない、というか。
つまり、どこまでリスクを取るかってことです。
仕事の場合で言えば、
- 顧客に迷惑がかかってしまう
- 他部署に迷惑がかかってしまう
などのように、超えちゃまずい一線があると思うんですね。
子どもだったら、
- 命に関わる
- 健康に関わる
とか。
でも、そこまでの話じゃない場合は、そのリスクをどこまで取れるかで、成長を見守る懐の広さが問われるんじゃないかなって思います。
まとめ
いかがでしたか?
まとめると、
「怒る」= 発信者目線
自分が腹を立てて我慢できずに爆発させる行為。
「叱る」= 受信者目線
その人のために、誤りを指摘してあげるという行為。
だから、「怒る」は感謝されません。
「叱る」は、その時はつらくても、あとで感謝してもらえる日がきます。
成長のためには、やっぱり適切に、叱るときは叱ってくれる先輩・上司の方がありがたいなと思います。
サラリーマンを15年以上やってきて、改めて思うんですよね。
僕はまだまだ未熟なんで、感情をコントロールできず、
「あぁ…さっきは怒っちゃったなぁ」
と反省することがあります。
感情的になりそうになったら一旦落ち着いて、「怒る」を避けて、「叱る」ように意識したいですね。
…という、自戒を含めた記事でした(笑)
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