「今まで海外へ行ったことがありますか?」
30代40代の方の大半の方は、海外旅行へは行ったことがあると思います。
(僕の初めての海外は33歳の時でしたが)
「では、1人で海外に行ったことはありますか?」
この質問になると、「はい」と答える人の割合はぐっと減るんじゃないでしょうか?
今回は、30代になったからこそ、海外一人旅してみよう!という話です。
海外旅行、友人や恋人、家族で行くのも楽しいですけど、一人旅でしか経験できないこと、一人旅でしか得られないものがあります。
また、30代(20代後半とかでもかな?)だからこそ、感じられることや見ることのできる視点があります。
なので、ぜひ一人でも多くの方に、海外一人旅の魅力を知っていただきたいと思います!
目次
一人旅のメリットとデメリット
グループ(2名以上)旅行と一人旅の違いは何なのか。
それぞれのメリットとデメリットに分けて整理してみますね。
グループ旅行
- 思い出を共有できる
- 寂しくない
- 安心(安全性が高い)
- 何かあったときに助け合える
- コストが抑えられる(主に宿泊費やツアー料金)
- 写真を撮り合える
- 相手に合わせて行動する必要がある
- 自分が行きたいところに行けない、自分のペースで見て回れない、予算感
- ケンカをしてしまうと気まずくて嫌な思い出になってしまう
- グループ内の世界で楽しむだけになりがち
一人旅
- 自分で行きたいところを決めることができる
- 自分のペースで見て回れる
- 予算も自分次第(金銭感覚)
- 誰にも気を遣う必要がない
- 他の旅行者や現地の人との出会いが生まれやすい
- 寂しい
- 安全面によく配慮する必要がある
- 基本的に自分の力で全て対応する必要がある
- 自撮り中心になりがち
比較コメント
グループ旅行の大きなメリットは、リスクに対しての安心感が強いことと、思い出が共有できること、そして、寂しくないことです。
写真もお互いに撮り合いやすい、というのもありますね。
逆に、一人旅には、グループ旅行に比べて様々なリスクがあり、しっかり配慮してリスクヘッジする必要があります。
また、いつも誰かと一緒にいたいと思う方には難しいかもしれません。
それに、写真もわりと自撮りばかりになりがち(笑)
ただし、その反面、グループ旅行では一緒に行く相手との調整が必要で、行きたい場所が分かれた場合、どちらかが我慢する必要が出てきます。
観光施設でじっくり見たい場所があっても、相手がそこにあまり興味がない場合は遠慮して足早に見て回る、ということありませんか?
それに、旅行先でケンカなんてしちゃうと、もう思い出は台無しになっちゃいます…。
どちらにもそれぞれの良さがありますし、僕はどちらも好きです。
ただ、一人旅、特に30代になってからの一人旅こそ、お勧めしたい。
なぜなら、上記のリスクの部分を含めて、その旅に多くの意味を持たせることができるからなんです。
また、パッケージされたツアーに申し込むのではなく、個人旅行としての一人旅をお勧めします。
では、その一人旅の持つ「意味」について、具体的に解説していきますね。
①意思決定力が身につく
一人旅の場合、時間・お金の使い方が自由です。
例えば、タイ旅行に行くとした場合、もし遺跡などに興味がなかったらアユタヤの遺跡には行かず、ずっとカオサンロードで飲んだくれて過ごしたって構わないです。
(僕は遺跡が大好きですが)
あるいは、遺跡に行ったとしても、つまらなければさっと回って帰ればいいし、気に入ったら何時間いたって構わないんです。
そして、それを計画として行うもよし、その時の気分や体調によって調整するもよし、です。
旅行って、普通は日数が限られていますよね。
(一部のバックパッカーは除く)
だからこそ、その限られた日数の中で「どれだけ有意義に、濃密に過ごせるか」が、「いい思い出」ってことにつながると思うんです。
それなのに、仲のいい相手であろうと、相手に気を遣ってそれを薄めてしまうのは非常にもったいなくないですか?
そして、その自由とは、
自分で全て意思決定すること
です。
日本で生活しているとき、僕らは常に意思決定をしながら生きています。
しかし、日本にいると様々なしがらみ(仕事、世間体など)によって、自分の望まないような意思決定をしていたりしませんか?
一人旅では自分一人で意思決定する際には、このようなしがらみなく意思決定することができます。
そして、それによって自分が本当に何を望んでいるか、というものが見えてきて、自分自身を見つめ直すことができるんです。
- なにに興味があるのか
- 本当にやりたいことは何なのか
- どういう意思決定をする傾向があるのか
- 自分には実はこういう一面があったのか
など、日本での日常では気づけなかったことに改めて気づくことが非常に多くあります。
さらに言えば、全て自分が意思決定する、ということは、その結果も全て自己責任ということです。
言い換えると、「自分で計画し、リスクを考え、そのリスクを取る」という、ビジネスでも共通する考え方が身につくということなんです。
失敗することもあると思います。
でも、それによって、どの部分で自分の配慮や行動が足りなかったのかを見つめ直すことができます。
全て自己責任だからこそ、自分の頭で考え、自分でその結果に対して考慮するという行動が生まれるようになるんです。
30代になると、組織の中でも責任ある立場に置かれている方も多いので、日常的に数多くの意思決定をしていると思います。
海外で得られるこうした経験は、少なからず意思決定力を磨く良いトレーニングになりますよ。
②新しい価値観が生まれる
先ほど言ったとおり、自分を見つめ直す過程で、新たな価値観に気づくことができます。
それは、いままで当たり前だと考えていたこと(働き方、人生観)というものに対して、疑問を抱いたり、新しい考え方が生まれたりすることです。
これによって、多様性が受け入れられるようになったり、日本という国を外から見られたりするようになります。
日本での考え方を持って海外に行くと、たくさんのカルチャーショックを受けます。
水道水が安心して飲めないこと、トイレで紙を流せないこと、電車が時間通りに来ないこと、レストランのサービスが悪いこと…数え上げればきりがありません。
が、今挙げたものは、全て日本を基準に考えているんですよね。
逆に、海外目線で考えるとこれは結構当たり前で、「日本のレベルが高いんだ!」という気付きが生まれます。
もちろんこれはグループ旅行でも発見できますが、一人旅だと「自分との対話」の時間が増えます。
「なぜ電車の時間がこんなにあてにならないのに、みんな平然と待っていられるのだろう?」
など、思案する時間をたくさん持つことができます。
そして、その国の文化や考え方について考え、自分の抱いていた「当たり前」と向き合うことができるんです。
また、これは生き方(働き方、人生観)についても同様です。
「なぜこの国の人たちは貧しいのに、こんなに幸せそうに暮らしているんだろう?」
と考えることもあります。
そして、地元の人と話して日本での暮らし方と対比することで、「本当に大切なものはなにか」など、また違った目線を持つことができるようになるんです。
そうして、これまで様々な社会人経験を通じてきた30代だからこそ見える視点もあると思いますし、あるいは、これまでの経験で凝り固まってしまった価値観を改めて見直す機会にもなります。
③普段知り合えないような人との出会いが得られる
一人旅では他の旅行者と知り合う機会が多くなります。
特にアジアを旅していると、想像以上に一人旅をしている人がいることに気づくでしょう。
ただし、グループ旅行の場合はそれに気づかないことが多いです。
なぜなら、一人旅をしている人は、グループで旅行に来ている中にはあまり入っていかないからです。
それは社交性の問題ではなく、グループはグループで楽しんでいるから邪魔しないように、という配慮です。
逆に、お互い1人でいると、「おひとりですか?」など、気軽に話しかけて仲良くなることが多くなります。
また、現地の人にとっても1人の方が話しかけやすいので、気軽に話しかけてくれます。
そうして知り合う人は様々で、いろんなバックグラウンドを持っています。
会話の中で職業などを聞くことはあっても、肩書や学歴などは気にしません。
それよりも、今目の前で話しているこの人物が信用できるか、魅力的な人物か、ということの方が重要です。
また、極端な話、海外での別のキャラクターを演じることだってできます。
例えば、日本ではとてもシャイでおとなしく、仕事でもいつもミスばかりで自信のない人であったとしても、海外に来たらとても社交的でユーモアにあふれたキャラクターを振舞ったって構わないわけです。
もちろん、無理して演じても仕方がないのですが、その方がその旅を楽しむことができるのなら、それはアリだと思います。
(実際に僕も、海外に行くと日本以上に社交的になります(笑))
僕の話を少しすると、僕は痩せていて体型にコンプレックスがあります。
それで、手足も細いのでできるだけ隠したいがために、日本だとめったにTシャツ1枚で過ごしたり、ハーフパンツを履いたりしません。
でも、アジアなどでは特に気にしません。
(そもそも暑いから、というのもありますが)
周りのアジア人も細い人がいますし、何よりも、海外では誰もそんなこと気にしないからです。
話が少し逸れましたが、とにかく、素の自分でいられ、普段出会わないような人と知り合うことができる、ということです。
僕は旅先で出会った人と今でもつながっている人は多いですし、たまに日本で会うこともあります。
また、一人旅のデメリットで「寂しい」というのを挙げましたが、そういう出会いによって、旅の大半は誰かしらとご飯を一緒にしたりしているので、実際はあまり寂しくなりません。
仲良くなってしまえば、現地ツアーを1日だけ一緒に行動して、ということもありますし、万が一それで「この人とは合わないな…」と思ったら、適当に理由をつけて翌日は別々に行動したっていいわけです(笑)
以前からの友人ではないので、ある意味割り切って付き合うことも可能です。
(良し悪しは別として)
積極的にいろいろな集まりに参加している人は別として、30代ともなるとだいたい交友関係は固定化してきてませんか?
以前からの友人、あるいは会社関係者。
その多くは価値観が似ていたり、年齢層も同世代か、自分よりも上だったりすることが多いですよね。
海外へ出ると、一人旅をしている20代の若者が多く、様々な価値観を持った方がたくさんいます。
彼らと話していると、自分の抱いていた「当たり前」が常識とは言い切れないこと、人によって価値観やなにを大切にしているかというものが異なることに気づかされます。
それによって、自分自身を振り返り、新しいアイデアや視点への刺激をたくさん受けることができます。
④危機管理能力が身につく
先ほど自由について触れたなかで、
自由 = 自分で全て意思決定すること = 全て自己責任
というお話をしました。
全てのリスクを自分が負う必要があるわけです。
当然旅先の治安面は心配になるところですが、それも含めて自分で準備・対処する必要があります。
そこから、最低限の自己防衛能力が養われます。
これはすぐに身につくわけではありませんが、ツアーやグループ旅行だとなかなか得られにくいものです。
自分一人だからこそ、
「この現地人の言うことを信じて大丈夫かな?」
「この人は信用できそうだから言うとおりにしてみよう」
という判断基準がだんだんわかってきます。
ある意味「野生のカン」に近いですが(笑)、言い換えると「人を見る目」が養われるということだと思います。
また、危なそうなエリアや店なども、自分でとれるリスクの幅と照らし合わせて判断できるようになります。
僕はもともとかなり慎重派なのですが、一人旅を重ねるうちにこうしたリスク判断、自己防衛能力が磨かれてきているのを実感してます。
そのためか、幸いにも、いまだに危ない目にあったり、スリなどの軽犯罪に遭ったこともありません。
単に「運が良かった」ということもできるかもしれませんが、自分なりに、身につけるものや所有品の管理、リスク判断を心がけているからだとも思っています。
日本にいると「平和ボケ」してしまって、例えばカフェでスマホをテーブルに置いたまま席を離れたり、ということをする人もいますが、日本においても心配になる光景です。
日本は確かに平和ですが、スリ被害は現在でも年間4000件近く発生していますので、海外一人旅でそういった危機管理に対する感覚を改めて身につけるのも必要なのではないでしょうか。
加えると、30代ではこれまでの人生経験から身につけた、基本的な危機管理能力、自己防衛本能をすでにお持ちだと思います。
また、自分がどの程度までリスクを取れるかというのも把握できていると思います。
そのため、海外でのトラブルに対しても一定の回避力が備わっていると思いますので、そういった意味でも安心して楽しむことができるでしょう。
まとめ:30代40代になったからこそ得られる一人旅の醍醐味
他にもお伝えしたい「意味」はたくさんあるのですが、今回は特に大きい4つをご紹介しました。
- 意思決定力が身につく
- 新しい価値観が生まれる
- 普段知り合えないような人との出会いが得られる
- 危機管理能力が身につく
もちろん、20代からたくさん一人旅をしている人は、これまで挙げたようなスキルを十分に高めているものと思います。
僕も20代の頃からもっと海外一人旅をしておけばよかったと悔やんでいます。
でも、30代になったからこそ得られる視点があるのも事実で、まだこの先の長い人生の早い時期に、ぜひ経験をしていただきたいと思って、今回の記事を書きました。
僕が一人旅をするようになってから出会った本に、本田直之さんの『TraveLifeトラベライフ クリエイティブに生きるために旅から学んだ35の大切なこと』があります。
これはまさしく、僕が一人旅をするようになってから感じていたことが多く詰まっており、共感できる内容でした。
今回の記事を読んで、少しでも海外一人旅に興味を持たれた方は、一度読んでみることをおすすめします。
TraveLife クリエイティブに生きるために旅から学んだ35の大切なこと
この記事を読んだ方のなかで、「海外一人旅いってきます!」という方のご報告を楽しみに待ってます!笑
海外一人旅、すごく楽しいですよ♪
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