元英会話スクールカウンセラーのカワジュン(@kawayoshijun)です。
英語を勉強する上で誰もが苦労するのが「語彙力」です。
単語帳を毎日見ているけどなかなか覚えられない!語彙力が増えていかない!と嘆いている人は多いのではないでしょうか。
今回は、「どうしたら効率的に語彙力を増やすことができるか」についてお話します。
※受験用の単語の覚え方の場合は少し異なりますが、基本的な考え方は同じです。
目次
語彙力を増やす3つのポイント
結論から言いますと、以下の3つがポイントとなります。
- 自分自身に関連した語彙から増やす
- 単語とイメージを絡めて覚える
- 出会いの数を増やす
単語帳だけやっていてもなかなか覚えられないのは、このポイントがおさえられていないからであり、ただの文字の羅列だけで覚えようとしているからです。
単語帳を使用することを否定するつもりはありません。
単語帳もうまく使用しながら、どのように学習を進めて語彙力を増やしていくか、ということが重要なのです。
では、具体的に説明していきます。
1.自分自身に関連した語彙から増やす
ちょっと想像してみてください。
あ、日本語で構わないので。
あなたの仕事に関する専門用語って、自然と覚えていきますよね。
例えば、銀行員の人であれば、金融用語。
IT関連職の人であれば、IT関連の用語。
趣味でもいいです。
旅行好きの人であれば、地名とか観光名所の名前。
美容好きの人であれば、化粧品名とか美容関連の用語。
英語も同じです。
自分自身に関連した単語なら覚えやすいのです。
もちろん、仕事上でアウトプットする機会があればなおさらです。
単語帳に何度も目を通してもなかなか記憶に定着しないのは、自分自身に関連しない単語が多く、使うシーンが想像できていないからなのです。
ですから、効率よく覚えていく、という観点からすると、単語帳がジャンル分けされているようであれば、自分自身に関連したジャンルのページから覚えていくといいです。
そうすれば、「最初の3ページだけはだいぶ覚えたんだけどなぁ…」という状況を変えることができます(笑)
そうして少しずつ語彙力が増えていくと、その実感がモチベーションに変わり、継続する力になります。
2.単語とイメージを絡めて覚える
これは、
A. 単語そのものをイメージを覚える
B. 単語について、関連するイメージと一緒に覚える
という2つの意味があります。
A. 単語そのものをイメージを覚える
日本語と英語は、言語という意味では同じでも、単語が持つ意味はイコールではありません。(もちろん、犬=dog、などの名詞は同じことも多いですが)
例えば前置詞のon。
中学校では、「~の上に」と習います。
でも、いろいろ英文を読んでいると、「~の上に」と訳せないケースがたくさん出てきます。
わかりやすい例で言うと、例えば「on the wall」。
壁の上に???
なぜなら、これはon=「~の上に」というイコール関係ではないからです。
onは「接触」という意味を含みます。
この例で言うと、「壁の表面に接触(付着)しているイメージ」なのです。
まずはこの、イメージで単語を捉える、という点をおさえましょう。
B. 単語について、関連するイメージと一緒に覚える
よくある記憶法とも通じるところがありますが、これは「単語とイメージをセットで覚える」ということです。
僕がお勧めするのは「my単語帳」を作ること。
僕は洋画や海外ドラマ、洋楽が好きなのですが、例えば好きな映画や海外ドラマで英語字幕を表示させ、単語あるいはフレーズを「my単語帳」に書きます。
そして、その意味を調べ、横に書きます。
洋楽なら、歌詞(昔は歌詞カード、でしたが、今はネットで検索できますね(笑))から知らない単語あるいはフレーズを同じように書き出します。
加えて、メモ程度に、どの映画(もしくはドラマ、歌)から拾ったか、という、いわば出典を残します。
そして、その「my単語帳」に繰り返し目を通すのです。
こうすることによって、あとで単語を見たときに、「あ、これはあのシーンで、こんな風に使われていたな」というイメージを想起しながら意味を思い出すことができるのです。
僕は実際にこの方法を実践しましたが、単語帳でやみくもに憶えるよりも、記憶への定着率が格段にアップしました。
3.出会いの数を増やす
もう一つのポイントは、「出会いの数だけ記憶に残りやすい」ということです。
これは人との出会いも同じですよね。
何度も顔を合わせる人は名前も顔も覚えやすいです。
逆に、たまにしか合わないような友人、他部署の人とかって、なかなか名前や顔が覚えられませんよね。
単語も一緒です。
とにかくいろんなところで目にする単語は覚えやすいんです。
「あ、この単語、確か単語帳で見たな」
「あ、これこないだmy単語帳に書いたやつだ」
というように、始めはうっすらとした記憶でも、それを繰り返すことで記憶に定着します。
そのためにはどうしたらいいか。
とにかく大量のインプット。
これに尽きます。
単語帳、問題集、英会話スクールのテキスト、映画、海外ドラマ、洋楽、英文、英字新聞、ネットの英語ページ、何でもいいです。
目にした回数が多ければ多いほど、記憶に残ります。
一般の単語帳を使うメリット
その「大量のインプット」「繰り返し出会う」という意味で、実は単語帳を使うことは決して無意味なことではありません。
単語帳単体では、確かに効率はあまりよくないですが、他のインプットと組み合わせることで効果を発揮します。
先述の①自分自身に関連した語彙から増やす、や、②単語とイメージを絡めて覚える、だと、覚える単語に偏りが生じやすくなります。
そこで、単語帳も併用することで、その偏りをなくすことができます。
もう一つの大事なポイント「アウトプット」
最後に、実は効果が一番高いポイントをお話しします。
実はこれが一番効果が高いのですが、これは人によって環境が異なり、実践が難しいケースがあるので、最後に書かせていただきました。
それは、
「アウトプットする」
です。
記憶に定着させる上で一番効果が高いのは、「実際に使ってみること」です。
普段の生活上で英語を使用する機会、例えば、職場に外国人がいる、外国人の友人がいる、英会話スクールに通っている、などがあるなら、覚えたそばからすぐに使ってみることです。
そうすると、先述のイメージに加え、「通じた!」というポジティブなイメージも加わり、より一層効果を高めることができます。
ただし、必ずしもそのような環境にいるとは限らないと思います。
その場合は、
- 日記を書く
- 自己紹介文を書く
という方法をとることで、それに準ずる効果を得ることができます。(詳細はまた改めて)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ポイントは、
①自分自身に関連した語彙から増やす
②単語とイメージを絡めて覚える
③出会いの数を増やす
プラス、
④アウトプットする
です。
一応社会人の方向けの内容ではありますが、受験生など学生の方も、単語帳をベースとしながら、少しこんなポイントも踏まえてみると、記憶の定着率を上げつつ、楽しみながら学習ができるのではないでしょうか。
コメントを残す