元英会話カウンセラーのカワジュン(@kawayoshijun)です。
今回は久々に英語学習の記事です。
カウンセリングの質問の中で時々あったのが、
- 「外国人を目の前にすると、頭が真っ白になってしまう」
- 「いざその場になると知っているはずの単語が出てこない」
というもの。
勉強をしてきて、単語やフレーズなどの知識はそれなりにあるはずなのに、いざ本番となると全然話せない、という悩みです。
僕も勉強を始めた頃はそうでしたね。
しばらくこれに悩まされてました。
今回は外国人を前にすると「頭が真っ白になる」原因と、その解決法についてお話したいと思います。
外国人を前にすると「頭が真っ白になる」の原因
外国人を目の前にすると「頭が真っ白になる」や「とっさに単語(フレーズ)が出てこない」の原因は、大きく分けて次の3つが考えられると思います。
- 経験不足
- あがり症
- 間違いを恐れている
この3つのうちのどれか、もしくは複数の原因によって、そのような状況に陥っています。
他によくある「恥ずかしい」という感情も、分析すると①〜③のどれかに該当するはずです。
次の章から、順番に解説していきますね。
なお、今回の記事は、ある程度知識があるのに出てこない、というケースを対象としているので、そもそものインプットが足りていない、というケースはまた別として考えてください。
原因① 経験不足
1つ目の「経験不足」とは、単純に場馴れしていないケースですね。
どんなにプレゼンが上手な方でも、はじめの頃は緊張したり、スムーズに言葉が出てこなかったりしたことでしょう。
このケースの場合は、とにかく実践を積むことが大事です。
以前の記事「英会話はスポーツだ!インプット→アウトプットのPDCAサイクル」でお話していますが、テニスプレイヤーの例でいえば、素振りや壁打ち、打ち方の練習はしたけれど、試合形式の練習もせずにいきなり大会に出場するようなものです。
まずは練習試合をこなし、実践を想定して身につけたものを発揮できるようにしていく必要があります。
英語学習におきかえると、例えば英会話スクール、オンライン英会話など、できればマンツーマンでとにかくアウトプットの機会を増やしていくことがそれにあたります。
なお、原因③でもふれますが、最初から100%完璧な英語を目指す必要はありません。
間違ってもいいので、慣れた単語・フレーズ・表現からどんどん使っていくようにしましょう。
さっきのテニスの例に置き換えると、練習試合と言ってもあくまで練習。
負けてもいいし、どんなにお粗末な試合でもいいんです。
1つでも2つでも、その練習試合のなかでうまくいくものを積み重ねていき、慣れていくのが大切なんです。
ちなみに、もし「知っているけど口が慣れていない」というケースであれば、そもそも素振りや壁打ち、打ち方の練習が足りていない状況です。
まずは音読をして自分の口から発声するところから始める必要があります。
そんな方はぜひこの記事を読んでみてください。
原因② あがり症
2つ目の原因は「あがり症」と言われるような、人前だと極度に緊張してしまうタイプの方。
これははっきり言ってしまうと、英語とは関係ないんですよね。
どちらかというと、コミュニケーションスキルの問題です。
ですから、まずはいったん英語学習とは切り離して考えましょう。
ここを一緒にしてしまうと解決法を誤ることにつながります。
このケースの方は、まずは対面で、少しずつでもいいので目を見て話す練習をしていくところから慣れていくといいですね。
人と接することに慣れるという意味では、いきなり外国人を相手にするよりも、日本人相手から始めてみるのも一つでしょう。
また、始めはオンライン英会話から入るのもいいかもしれません。
「準対面」とでも言いますでしょうか。
直接対面するよりも、だいぶハードルが下がりますよね。
オンライン英会話で十分慣らしてから、対面に慣らしていくとスムーズになると思います。
原因③ 間違いを恐れている
最後は「間違いを恐れている」ケース。
実はこのパターンが一番多いです。
間違いを恐れるのは、日本の学校教育の弊害ですね。
学校のテストでは正解があって、間違わないように、と教わる。
間違えたり変な答えを言うと、周りから笑われたりからかわれたりする。
でも、テスト勉強とコミュニケーションは違います。
ほとんどの外国人は間違いを気にしません。
ちょっとくらい文法が間違っていたって、発音が変だったって、笑ったり冷やかしたりするような人はほとんどいないです。
海外に出るとそれがよくわかります。
他のアジア圏の人の英語を聞くと、たまにけっこうめちゃくちゃな英語を話している人がいます。
時制もなにもなければ、語順もめちゃくちゃ。
でも臆せず話しますし、それで笑ったり冷やかしたりする人もいません。
そして、結局こういう人がたくさんコミュニケーションをとっていくんです。
日本の大学生(受験生)の文法レベルはかなり高いです。
でも会話力は相対的にみて低いです。
それって、この原因③が大きく関わってるんですよね。
さっきの原因①「経験不足」と同じで、最初から100%完璧を目指さないことが大切です。
「間違うのが恥ずかしい」という壁は、多分ほとんどの日本人がぶつかる壁です。
マインドブロックってやつです。
でも、この壁を乗り越えることがすっごく大事。
この壁を乗り越えられれば、英会話力は飛躍的に伸びます。
これは断言できます。
僕自身の経験からも、今まで見てきた受講生の例からも、はっきり言えます。
なぜなら、
インプット → アウトプット → インプットの修正・長期記憶化 → 再アウトプット
というPDCAサイクルが機能することになるからです。
これも過去記事「英会話はスポーツだ!インプット→アウトプットのPDCAサイクル」に詳しく解説しています。
でも、「間違いを恐れない」というのは理屈じゃないし、勇気と開き直りが必要なので、ちょっと難しいですよね。
だから、最初はオンライン英会話などのマンツーマンレッスンから始めるといいと思います。
グループレッスンだと、周りにも他の日本人がいて、どうしても目が気になってしまいがち。
カフェレッスンも、ちょっと周りの目が気になるかもしれないですね。
だから、まわりの目を気にせずできる環境、オンライン英会話や、マンツーマンレッスンがおすすめです。
おすすめのオンライン英会話については別の記事「オンライン英会話おすすめランキング!業界出身者が大手10社を比較」で紹介しているので、よかったら参考にして下さい。
まとめ
いかがでしたか。
ちなみに、僕は原因①と③を持っていました。
でも、マンツーマンレッスンで慣らすとともに、ある頃から開き直るようにしたんですよね。
そしたら、「間違うのが恥ずかしい」壁を乗り越えて、そこから急に伸びたのが自分でもわかりました。
- 経験が足りなければ、経験を積めばいい。
- あがり症なら、英語の問題ではないので、オンラインなどの「準対面」か日本人で慣れる。
- 間違いを恐れているなら、まずそのマインドブロックを解いてあげる。
この原因と対処法をちゃんと理解せずに、ただやみくもにインプットだけしていても、TOEICスコアは上がったとしても、英会話力は伸びていきません。
「頭が真っ白になる」状況に適切に対処できるようになると、今度は逆に、どんどん話しかけたくなると思いますよ(^^)
どんどん開き直りましょう!
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