カワジュン(@kawayoshijun)です。
今回は、元英会話スクールカウンセラーという立場から、「無料体験レッスンを受けるベストなタイミング」というものがある、というお話を、英会話スクールの裏話を含めてご説明します。
今回の話は、英会話スクール業界の人にとってはあまり言ってほしくない内容かもしれないですが、決して業界を非難したり、あくどいことを暴露したりという話ではないです(笑)
僕はどちらかと言うと、「どんどん自己投資して、英会話スクールでもなんでも英語学習を始めましょう!」という考え方なので(^^)
でも、せっかくなら裏話的な業界のシステムを知っておくと、少しでもお得に始められるかと思います。
まずは英会話スクール業界の特性とカウンセラーという職種について解説し、その上で「ベストなタイミング」のお話をします。
目次
英会話スクールの予算・売上管理
多くの会社がそうであるように、英会話業界も会社には年度予算、月度予算があります。
そして、その予算は各校舎に割り振られ、さらにその校舎予算が、各従業員=カウンセラーに割り振られることになります。
つまり、
・各校舎(マネージャー)には校舎予算として
・各カウンセラーには個人予算として
会社から「毎月これだけ売上を稼いでね~」という売上予算を与えられているわけです。
売上予算は、ノルマというほどの強制力はありませんが、個人評価に直結するものでもありますので、みんな数字を意識して予算達成に向けて頑張ります。
その売上というものは、
・新規入会コース料金
・継続コース料金
・カリキュラム代(テキスト代)
・その他(セミナー、オンラインツール、イベント等)
から構成されています。
そして、売上予算と同時に各校舎に割り振られるものが「割引」です。
割引は、「月に〇〇円」という枠が校舎ごとに決められ、お客様の状況に合わせて特別に付与するものです。
全社的に行う、「期間限定入会キャンペーン」とはまた別のものです。
この割引についてはマネージャーに裁量権があります。
マネージャーがその校舎の全体的な状況を検討し、付与するかどうかを判断することになります。
まずはここまでが英会話スクールの内情です。
英会話スクールのカウンセラー、職種は「営業職」
前述のとおり、各カウンセラーには年ごと、月ごとの売上予算が設定されます。
そして、売上(新規・継続コース料金、カリキュラム代など)は、基本的にその受講生を担当するカウンセラーの売上として反映されます。
つまり、カウンセラーは自分の担当顧客あるいは見込み客をもち、売上を獲得していく…
そう、「営業職」なのです。
もちろん、「カウンセラー」という名の通り、カウンセリングを通じて受講生の英語学習をサポートしていくという業務もあります。
したがって、各従業員は「カウンセラー」として顧客満足(CS)を高めつつ、「営業職」として売上をつくっていく、ということになります。
「営業職」である以上、自身の予算を達成していくことが使命でもあるわけです。
そういった側面から、一般的な営業職と同じように、毎月月末が近づくにつれて数字にシビアになりますし、売上が予算に届かなそうだと、割引をつけてでも契約獲得を目指す、という動きが出てきます。
「では、その割引はどうしたらつけてもらえるのか?」
というお話になるわけです。
無料体験レッスンは毎月下旬がおすすめ
これまでをまとめると、
・売上予算があり、各担当カウンセラーは毎月達成したい
・マネージャーも校舎予算を毎月達成したい
・校舎ごとに割引の枠がある
・割引の判断はマネージャーに権限がある
ということです。
これらを踏まえると、
現実的な数字が見えてくる月末に近づくにつれ、カウンセラーもマネージャーも売上達成に必死になる
= 月末に近づけば近づくほど割引をつけてくれる可能性が高くなる
という状況が発生するわけです。
例えば、悩んでいる方に対して、
背中を押してあげる =「最後の一押し」
として付与するわけですね。
ちなみに、決算月だとその傾向はさらに強くなります。
割引は日数限定
その料金提示は無料体験レッスンの際の入会案内時にするのですが、決断を促すため「〇日以内なら」という日数の限定をしてクロージングをかけます。
これは、「見込み客を逃さないように」という意味もありますが、「モチベーションが高いうちに決断を促し、この機会に英語学習を始めてもらいたい」という顧客にとってポジティブな思いもありますので、悪い意味だけに取らないでください。
ただ、実はこの「〇日以内なら」がポイントで、通常は「3日以内」「1週間以内」などが多いですが、裏事情を話すと、これはフレキシブルです。
各カウンセラーが設定します。
例えば、奥さんに確認が必要な場合は相談日数も含めて3日とか、他社の体験もすでに予約済みならその翌日とか、というように。
ですから、月末はなんとかその月の売上に反映させたいため、たとえ体験日が29日でも「今月中なら」に変わったりするわけです。
※これはまさに、別の記事で書いた、若いころに僕がお客さん側で体験したことです(笑)
⇒「30代からでも遅くはない!英会話学習を始めよう!」
月末を狙う場合の注意点
整理すると、
・無料体験レッスンを受けるなら、割引をしてもらえる可能性の高い月末がいい
・割引は日数(月内)限定
ということになるのですが、ここで2つ注意点があります。
①支払い方法について
売上の発生日は「入金確認日」となります。
そのため、支払い方法によっては反映が遅くなることがあります。
例えば銀行振込なら営業日次第、デビットカードなら即時、教育クレジットなら審査完了後、など。
これが月をまたいでしまうと結局翌月の売上という扱いになってしまうため、割引が適用されない可能性もあります。
特に月末最終日(もしくは最終営業日)に訪問する場合には注意が必要です。
そのため、残日数と支払い方法についてはよく確認をしましょう。
②月末ギリギリだと、その分検討期間が短くなる
前述のとおり、通常なら「3日以内」「1週間以内」と猶予をもらえますが、最終日だと前項と同じ理由で「本日中」と言われることもあります。
そうなるとほぼ即決する必要があり、比較検討する時間的猶予がなくなってしまいます。
もし他社とも比較検討したい場合は、日数に少し余裕をもって体験レッスンの日にちを設定しましょう。
結論
結論として、個人的には月の23~25日前後に体験レッスンを設定するのがおすすめです。
その時期であればだいぶ月末の数字(売上)が見えてきているので、割引を付与してもらえる可能性が高いです。
また、月末までほぼ1週間くらいなので、割引適用期間を1週間とってもらえる可能性が高くなります。
それによって、検討期間や他社比較する時間も確保できます。
それよりも早いと、割引を温存されるケースや、「月末」というキリがない分、逆に割引適用期間を短く設定されるケースも可能性としてあります。
もちろん、ここまでの話は絶対ではありません。
それぞれのスクールやマネージャーの考え方によって、あるいはその月の売上の好調・不調によっても変わってくると思います。
「そういった傾向があり、可能性として高い」という理解をしていただければと思います。
また、「俺は即断即決だ!」という方はあまり関係ない話かもしれません。
こんな記事を書きながら言うのもおかしいですが、早く行動することがなによりも大事です。
そこまで割引にこだわらないのであれば、時期は気にせず、すぐにでも始めましょう!
その方が少しでも早く楽しい経験を得ることができます(^^)
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