旅好きブロガー/ライターのカワジュン(@kawayoshijun)です。
前回の記事で、FLY HIGHという活動に参加して、7月からギリシャ・アフリカへの旅に出るというお話をしました。
でも、僕の中では約1ヶ月間アフリカに行くってすごく大きなことで、決断するまでに結構悩みました。
ブログではなんだかんだ偉そうに言ってる僕ですが、もともと腰が重いタイプ。
めちゃめちゃ悩んだ末の決断です。
今回の記事では、その舞台裏というか、アフリカ行きを決断したその心境を語りたいと思います。
行動力がずば抜けてあるわけでもないごく普通のアラフォーのおじさんが、どんなことで悩んで、どう考えたから踏み出せたか。
そんなことを赤裸々に書きます。
そしてこの記事が、悩んでしまって一歩踏み出せない方のきっかけになればと思います。
ということで、小沢健二の『僕らが旅に出る理由』をBGMにして書いていきます。
目次
悩んだ理由「だって・・・アフリカだよ?」
僕が「行く」と決断する前に悩んだ理由がいくつかありました。
- タイミング
- お金
- 治安、健康面
- 集団行動やドミトリーが苦手
大きく分けると不安はこの4つ。
①タイミング
1つ目はタイミングの問題。
僕は1月に仕事を退職し、2月からフリーランスになったばかり。
正直言ってまだ生活費を稼げている状況でもなく、ブログも5ヶ月目でまだまだ発展途上。別の特化サイトも立ち上げたばかりで、これから注力しようとしているところ。
そう考えると、今は仕事に集中すべきで、これからの僕にとって大事な時期なんじゃないかなって思いました。
②お金
お金の問題も大きかった。
渡航費だけでおそらく20万くらい。他にももちろん現地費用も必要だし、ワクチンの摂取もしなきゃいけない。(ワクチンは黄熱病だけで13000円くらい)
先述の通り、生活費すらまともに稼げていない状況で、それなりの額を貯金から取り崩すのは結構怖いものです。
③治安、健康面
治安面も不安が大きいです。
これは今でも不安で、特にケニアのナイロビについて検索すると、出るわ出るわ、怖い内容の記事ばかり・・・。ひったくりなどの軽犯罪ならまだしも、銃を使った強盗やら、ゲストハウスの襲撃やら・・・。
それと健康面。
以前はあまり気にしなかったんですが、昨年末にスペインで食事に大当たりしてから、ちょっと不安になっている部分はあります。
④集団行動やドミトリーが苦手
加えて、実は集団行動が苦手。気を遣いすぎる性格なので、今回のように同行させていただく立場だと余計に気を遣ってしまったり、迷惑をかけちゃうんじゃないかという不安。
それと、同じ理由でドミトリーが苦手なんですよね。
あ、ドミトリーを知らない方のために説明しておくと、いわゆる相部屋です。一つの部屋にダブルベッドがいくつかあって、知らない人同士が同じ部屋で寝泊まりするタイプの部屋。
人が気になって眠れない、ということよりも、気を遣うので落ち着かないんですよ。
だから、これまでのバックパッカー旅でも基本的にシングルルームを予約してたんですよね。
でも今回はおそらくドミトリー。
これ、僕にとっては意外と大きな悩みでした。
そんな悩みがいくつかあった上で、それでも「行く」と決断したのは、考え方を切り替えてその不安を少し払拭できたのと、それ以上に「行く」動機づけができたからなんですよね。
ここの考え方の部分って、「一歩踏み出すことができない」というような方の参考になるんじゃないかなって思うので、ぜひ読んでほしいです。
不安を払拭するために頭を切り替えてみた
まずは不安に感じている部分を払拭できないかといろいろ考えてみて、なんとか考え方を切り替え、ある程度払拭できました。
(全部は無理でした笑)
払拭①:タイミング
まずは、仕事に関するタイミングについて。
確かに今の時期が重要ではあるんですが、離れる期間としては約1ヶ月。
残りの労働期間20年としても、ここの1カ月くらいでどうにかなるもんじゃないんじゃないかと考えました。
あとあと後悔してモヤモヤしながら働くよりも、スッキリして帰ってきてからバリバリ頑張ればいい、そう考えるようにしました。
払拭②:お金
続いてお金の問題。
お金は帰ってきてからまた稼げばいい、と考えました。
もちろん経済面での不安は大きくなるけど、何のためにお金を稼ぐのかって考えると、そのお金の使い方って大事だよな、って。
ここ近年、意識していたのが「モノではなく経験にお金を使う」ってことだったので、それこそがこれなんじゃないかなって思ったんです。
経験は1番の自己投資で、けっしてムダにはならないですからね。
払拭③:治安、健康面
んー、ここは正直言って払拭しきれてません(笑)
でも旅慣れしてるメンバーが一緒だからなんとかなるだろうと思ってます。
とりあえず警戒心を忘れずに行動しようと思います。
払拭④:集団行動、ドミトリー
ここもまだ不安です。
でも人間のもつ環境への適応力を信じます(笑)
決断した理由「でも・・・やっぱ行きたい!」
不安の払拭とともに僕を動機づけたのが、
- 縁を感じた
- この機会を逃したらアフリカに行く機会なんてない
- この一瞬に生きるのもいいじゃない
- 背中を押された
- ブログのコンセプト「ALL IS WELL」
- この機会に行かなかったら絶対に後悔する
の6つ。
理由①:縁を感じた
僕は以前から、人との縁を大事にしたいと考えてきました。
で、今回の話って、まさしくいろんな縁を感じたんですよ。
そもそも、今は会社員じゃなくフリーランスだからこそ行こうと思えば行けるわけで、それって今年1月に退職勧奨を受けたからで、さらにそれは昨年メンタルやられて休職したのが原因で。
で、出会いの方は、ジュンヤくんに舞ちゃんの講演会に誘われたのがきっかけなんだけど、ジュンヤくんと出会ったのが、まさに休職してるときに行ったカンボジアで。
そう考えると、去年メンタルやられてなければ舞ちゃんのFLY HIGHに出会うことなんてなかったんですよね。
あの時講演会に行かなければ、あの時ジュンヤくんに連絡しなければ、あの時カンボジアで知り合ってなければ、あの時メンタルやられてなければ。
もし会社から退職勧奨を受けてなければ、あの時すぐに再就職という選択をしてなければ。
いくつもの岐路を抜けて続いた道。
これってなにか縁を感じませんか?
僕は感じちゃいました。
運命とかそういうのって信じないし、引き寄せとかってよくわからないけど、見えない何かしらの力が導いてる感じがしたんですよね。
こういうのってタイミングが大事だと思います。
営業とか陽転思考で有名な和田裕美さんが言う
「チャンスの神様には前髪しかないんだよ(※)」
という言葉、僕はすごく好きなんですけど、まさにこれってそうなんだろうなって思うんです。
※チャンスの神様には後ろ髪はなくて前髪しかないから、来たときにつかまないと、通り過ぎたときにはつかめないよ、という意味です。
だから、つかんでやろうって思いました。
理由②:この機会を逃したらアフリカに行く機会なんてない
アフリカって、めっちゃハードル高くないですか?笑
僕はそれなりに海外に行っていて、一人旅も何度かしてますが、アフリカはちょっとハードル高く感じてました。
アジアとかに比べて距離も遠いし、治安とか衛生面も悪そうだし。
だからこそ、このきっかけがもしかしたら最初で最後になるかもなぁって。
この先アフリカに行こう!って自主的に思う日がくるとは思えないし、この機会を逃したら、おそらく一生アフリカの地を踏まずに終わるかもしれないなって思ったんです。
理由③:この一瞬に生きるのもいいじゃない
僕は性格的に慎重派なので、とにかく腰が重いんです。
ついつい先のことを考えすぎて、未来のまだ見ぬ不安におびえちゃう。
でも、今を生きるのも大事。
マインドフルネスって言葉、最近特に意識するようになりました。
まだ見ぬ不安におびえて行動しないより、今しかできないこと、目の前のことを楽しみたい。
僕は子どもが好きなんですよ。
子どもの笑顔にとても癒やされます。
じゃあいいじゃん、子どもの笑顔を見に行こう、作りに行こう、単純に面白そうじゃん、って考えることにしました。
理由④:背中を押された
悩んでる最中、うっかりTwitterでその心境をつぶやいちゃったんですよね。
そしたら多くのフォロワーさんからめっちゃ背中を押されてしまいました(笑)
ダメだったら帰って来ればいい話っす! pic.twitter.com/N5FvcymAh5
— Kani Takahashi@タイの人🇹🇭 (@kan_ichi0517) 2018年6月7日
カワジュンさん✨
行ってきなサーーーイ(*´꒳`*)/トン
背中を押してみましたwwそんな気楽な事じゃないですね
でも・・・
チャンスなら更なる飛躍のために!
カワジュンさん、頑張って👍✨— KUNJI 雑気(記)ブロガーW(`0`)W (@kunji4338) 2018年6月7日
チャンスってそう転がってないから、行って何かをつかみ取れるならアリだと思う。
目の前の何かに追われるより、絶対的な経験値になるよ!
ブログ?向こうでもかけるやんw
行こう。— ハリス@フリー鷹匠 (@harrisshawk) 2018年6月7日
ワクワクする話ですね😃✨
怖いけど楽しそう!
背中をポンッ❗
— はぴこん@ポジティブブロガー (@happy_conductor) 2018年6月7日
「何か」を得られそうなのであれば行動に移せば良いと思いますよ(^^)
— 真咲☆ (@masaki_8s) 2018年6月7日
・・・ここで「やっぱり行かない」って言ったらめちゃくちゃかっこ悪いじゃないですか!
そう思ったら、雰囲気的に引き下がれなくなっちゃいました(笑)
あ、フォロワーさんのせいにする気は全然ないですよ!笑
でも思ったのは、こうやって背中を押してもらえるのって嬉しいなって。
あと一歩踏み出せれば、って思っているときに、やさしくその背中を押してもらえるのってすごく勇気をもらえるじゃないですか。
自分も背中を押してあげられる存在でありたいな。
理由⑤:ブログのコンセプト「ALL IS WELL」
フォロワーさんに背中を押してもらって思い出したこと、それが、僕のブログ「ALL IS WELL」のコンセプトでした。
そもそも「ALL IS WELL」は映画『きっと、うまくいく』から取ってるんですが、「大丈夫、万事順調だから問題ない」っていう意味で、勇気を持って踏み出そうっていうこと。「なんくるないさー」的な。
※ブログのコンセプトはこちらに詳細書いてます。
⇒「このサイトについて」
それこそがこのブログのコンセプトだったはずなのに、自分が踏み出すことに尻込みしててどーする。
そうだ、僕はそれを伝えたくてブログを始めたんじゃないか、って。
40過ぎてこんなことする人はいないでしょう(普通は結婚してるしw)
でも年齢は関係ない。行ける機会だから行く。それだけ。
理由⑥:この機会に行かなかったら絶対に後悔する
まとめると、とにかく「行かなかったら後悔する」ってことです。
僕は20代後半まで、後悔ばかりの人生でした。
「あのときこうしていればよかった」
「あのとき踏み出していればどうなっていただろう」
って。
でももう後悔はしたくない。
死ぬときになって「あのとき踏み出していれば」とは思いたくない。
「いろいろあったけど、悔いのない人生だったな」って笑顔を最後の時を迎えたい。
だから、行きます。
ボランティアについて思うこと
本筋とは逸れますが、最後に少しボランティアについて思うことを書きます。
そもそも僕はボランティアというものについてプラスとマイナスの両方のイメージをもってます。
もちろん、その行為自体は素敵だと思うんですが、再現性のないボランティアには割と否定的なんですよ。
だって、一次的なものでしかなければ、施しを与えられた側にとって、それでなにか変わるのかなって。
それって対処療法でしかないんじゃないかなって。
それだったら、ビジネスにするなりきちんと仕組みを作って、根本的に解決の道を探ることの方が必要なんじゃないかなって。
その考えは今でもそんなに変わらなくて、モノの施しには完全に否定的です。
じゃあ、今回のFLY HIGHってどうなのと。
正直言って、事前のイメージだと、結局一次的なものじゃないか、って考えてました。
(舞ちゃん見てたら怒るかも・・・笑)
でもね。
舞ちゃんの考えに心打たれたんです。
「笑顔を繋げる」って、これってある意味再現性なんじゃないかなって。
その一瞬でも笑顔になって、大切な思い出の1つに残れば、その子にとっての大きなきっかけになるかもしれない。
その子どもの笑顔を見た大人たちがなにかを感じて、小さなことでも行動を起こすかもしれない。
それに、こういう活動をしてる人がいるって広く知ってもらうことで、またなにか行動に起こす人もいるんじゃないかなって。
そういう意味で、「笑顔を繋げる」って、ある意味再現性というか拡散性があるように思うんです。
舞ちゃんの著作『FLY HIGH トランポリンを担いで歩いた世界13カ国の旅』に、こんなエピソードが収録されてます。
カンボジアでトランポリンを終えたあとに、子どもが「チップ」ってせがんでくるんですよ。
で、舞ちゃんは悩んだ挙げ句、「あげない」という決断をしました。
結果、子どもたちも舞ちゃんたちも、笑顔で別れることはできませんでした。
これは、舞ちゃんにとってすごく辛い決断だったと思います。
でも、僕はよかったと思っています。
舞ちゃんも書いていますが、もしお金をあげていたら、そのお金はきっと大人の手に渡ってしまったり、シンナーやドラッグに変わったりしていたでしょう。
僕自身の経験としても、アジアに旅行に行くと子どもによくお金をせがまれます。モノを売ってきたりもします。
でも絶対にあげないし、彼らから買ったりもしません。
それで味をしめて生活が成り立ってしまうと、余計に学校に行かなくなってしまう。
学校に行けないんじゃなくて、行かなくなるんです。
貧しさが続いている一因は教育です。
教育が不十分だから考え方や能力が育たず、生活の糧である仕事を制限してしまっているんです。
識字率でいっても貧困国は低くて、日本人のように文字が読めるのは当たり前、という感覚とは違います。
僕がカンボジアの小学校でボランティアとして教えたときも、先生から「もしなにか施しをと思ってくれるなら、お金とか食べ物ではなく、勉強のための文房具を施してあげて下さい」と言われました。
確かに、貧しくて文房具が変えないから満足に勉強ができない、という環境はなんとかしてあげたいと思い、僕は文房具を少しプレゼントしてきました。
でも基本的にお金やモノの施しは不要だと思っています。
それはやさしさじゃないんです。
だから、舞ちゃんのそのエピソードを読んで、同じ考え方に惹かれたんだと思います。
おわりに:ALL IS WELL!!!
今回は僕の内面のお話で、ちょっと自己啓発っぽい内容になりましたね。
「後悔したくないから行く」と決めましたが、これが例えばなにか今後のビジネスが広がったり、人脈ができたり、とか、目に見えて自分の人生に有益なものをもたらすとは思ってません。
でも、今後生きる上での自信(後悔しない)という意味や自分の経験として、有意義になるのは間違いないと思ってます。
この記事は、読んでいただいた方が、なにか新しい一歩を踏み出すときのきっかけになればいいなと思って書いてみました。
僕と同じように、考え方を少しだけ変えてみて、新しいことに挑戦してみてくださいね。
引き続き、ブログのタイトルでもありコンセプトでもある「ALL IS WELL」の気持ちを忘れずに行動し、そんな記事を書いていきたいと思います!
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