元英会話カウンセラーのカワジュン(@kawayoshijun)です。
僕はこれまでサラリーマンとして5社で勤務してきましたが、そのうち4年間は、英会話スクールのカウンセラーとして勤務していました。
そこでは、のべ500人以上の受講生の方々へ、英語の勉強法などアドバイスしてきました。
そんな立場から、英会話勉強したいな~、でも今さら遅いかな~、と悩んでいる方にアドバイスしたいと思います。
先に言います。
今からでも遅くありません。
「いつか話せるようになりたいな」とモヤモヤし続けるのは終わりにしませんか?
それには、僕の経験がいいサンプルになるんじゃないかと思いますので、ちょっと僕のことをお話ししていきますね。
目次
学生時代、僕は英語が苦手だった
僕は中学生まではどちらかというと英語が得意な方だったかと思います。
幸い、近所の学習塾に通わせてもらっていたこともあり、それなりについていけていたと記憶しています。
それが…
高校1年生で挫折を味わいました(笑)
高1の2学期頃から授業についていけなくなり始め、3学期を迎える頃には全くついていけず(T_T)
当然、受験時には平均ラインすら遠い状態。
…1年浪人しました( ;∀;)
浪人中、予備校で必死に勉強し、何とか1年後には平均レベルまでもっていくことができましたが、受験科目の中では足を引っ張る教科のまま。
それでも幸いに、いくつかの大学から合格通知をいただき、そのうちの1校に入学しました。
すると、その大学ではなんと、英語が必修ではなかったのです!
これ幸い、とばかりに、英語に対して嫌気がさしていた僕は、当然英語ではなく中国語を選択しました。
(今では全く中国語を覚えていません…笑)
ということで、大学受験の19歳を最後に、英語とは無縁の生活スタートです。
悔しい思いをした20代
大学卒業後、僕は正社員として某カフェチェーンに入社しました。
店舗運営部なので、現場に立ち、のちに店長まで経験しました。
業務上英語ができなくても全く問題ないのですが、外国人のお客様がときどき来店されます。
そんな時、周囲のスタッフが英語で対応しているのを、いつもうらやましく思っていました。
割と頻繁に配置転換(店舗異動)があったのですが、数年後、店長として外国人が多く住む街の店舗に配属されました。
噂には聞いていましたが、本当に多い!!!
全体客数の3~4割くらいが常連客でしたが、常連客の9割が外国人です(笑)
というのも、近隣にインターナショナルスクールが2校あり、子どもを学校に送った後の時間帯、そのお店が外国人ママさんたちのたまり場になるんです。
朝10時前後になると一気に外国人が押し寄せます(笑)
一番ひどいときは、30人くらいいたお客様が全員外国人だったこともあります…。
そしてもう一つ、その店舗はそういった立地特性上、アルバイト希望者も英語が話せる人が多く、「英語を使ってバイトしたい!」という方ばかりなんです。
先ほどの外国人客しかいなかった時は、店長の僕だけがぽつんとし、アルバイトスタッフ含めて店内全員が英語で話しているんです。
「ここは…外国か???」
と思いました(笑)
その店舗に配属中は、毎日のように「英語が話せたらなぁ…」と思っていました。
そこで、英会話スクールに行って話せるようになろう!と一念発起し、まずは情報収集だとばかりに某大手英会話スクールの扉をたたいたのです。
英会話スクールの洗礼
当時はNOVAさんの経営破綻前でしたので、まだ英会話業界も活況な時代でした。
何月かは忘れましたが、とある月末。
緊張しながら扉を開き、受付へ。
あのー、パンフレットいただきたいのですが…
あっ、ありがとうございます!
ではご用意しますので、こちらの部屋でおかけになってお待ちください
と、小部屋に案内されます。
座って待ちます。
…。
……。
来ない。
15分くらい待たされました。
パンフレット用意するだけで何十分かけるつもりだ!とイライラし、そろそろ帰ろうかとした時に、先ほどとは別のスタッフが入ってきました。
お待たせしました!
ちょっと不機嫌になりつつ、説明を受ける僕。
説明は、丁寧ではありますが、営業臭さがそこら中に漂っています。
そして、長い。
説明も1時間は経過していたと思います。だいぶ疲れを感じ始めました。
そんな疲れがピークに達しかけた頃、最後に料金の話になりました。
(やっぱ高いな…。)
すると、
本日お申込みいただければ、〇〇円割引させていただきます!
と煽ってきます。
今日はパンフレットを何社か回収するだけの目的でしたので、それは無理です、と断言。
すると、
そうですよね…。であれば、お持ち帰りになられて検討いただき、もし今月中にお申込みいただければ、〇〇円値引きしますよ!
と、さらに煽ってきます。
え、今日30日ですよ?
てことは、31日の明日までじゃないですか???
いや、無理です。他も話聞いて、比較検討したいんで
突っぱねます。
しかし、それでも食い下がってくるスタッフ。
その後30分くらい粘られながらも、なんとか振り切ってその英会話スクールを後にしました。
滞在時間、約2時間。
出てきたときにはもうクタクタで、他のスクールに行く気も失せたどころか、「英語なんてもういいや!」と、やる気を失ってしまいました…。
英語を使わなくてもいい生き方をしよう…そう考えました。
再びモヤモヤの日々へ
その後、店舗異動をし、以前ほど英語に直面する頻度はなくなりました。
が、それでもたまに外国人のお客様が来店されたときや、私生活で外国人に話しかけられたとき、海外アーティストのライブに行ったときなど、英語に触れる機会があるたびに
こんな時、英語が話せたら(理解できたら)なぁ
と思っていました。
そして、「今は話せないけど、いつか、いつか話せるようになりたい」と思っていました。
こんな思いを抱きながら5年ほど経過しました。
意を決して英会話業界へ
5年ほど経ったころ、ちょうど転職を考えていた際に、ある英会話スクールの社員募集ページを見つけました。
「英語業界はな~…。英語話せないし」と思いつつ内容を読んでみると、業務内容も自分の志向に合っていそうですし、会社の雰囲気や理念もしっくりきました。
そして、「入社時の英語力は問わない」とあったのです。
…悩んだ末、応募しました。
結果、内定をいただき入社に至るのですが、当時の僕にはその決断はとても怖かったです。
でも決断した理由は3つあります。
①嫌でも勉強しなければいけない環境に身を置く
周囲に外国人がいたり、他のスタッフが英語でコミュニケーションをとっている環境に身を置けば、認められるためにも必死で勉強するはず。
②「いつか話せるようになりたい」って、いつ?何年後?
これが一番大きいかもしれません。
「いつか」と思い続けて5年経過し、すでに30歳。
このきっかけを逃したら次のきっかけは何年後だろう?と考えました。
(『JOJOの奇妙な冒険』第1部のポコのセリフ「ねーちゃん、あしたっていまさっ!」が頭に浮かびました笑)
③社割がきく(笑)
これも大きいですね。社員50%OFFだったので(笑)
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そして、英会話スクールのカウンセラーとして働くことになりました。
恥をかいてばかりの自信のない日々
入社してからは大変でした。
なにせ、受験以来、英語の勉強なんて11年ぶりでしたから。
- 単語は全然おぼえてない。
- 文法もすっかり忘れている。
- 外国人講師に話しかけられると緊張する。
- それ以前に、何を言っているか理解できないし、大半は聞き取れない。
- 拙い英語を話すのが恥ずかしい。
- 受講生に対しては、うまくごまかしながら英語ができるふりをする。
でも毎日英語を使う機会があります。
受講生の情報は基本的に全て英語でパソコンのシステムに入力します。
カウンセリングでの内容も可能な限り記録。
当然、他の(英語堪能な)スタッフの前であろうが、講師と打ち合わせをしたり、雑談したりすることもあります。
これがまた恥ずかしい。
そんな中、社割で1年半85回のコース(マンツーマンレッスン)を自腹で購入し、仕事の前後や休みの日にレッスンを受講しました。
必死だったので、それなりに予習復習はしました。
加えて、明確な目標や客観的な評価軸がほしいと思い、8か月後のTOEICを受けるために、TOEIC用の問題集も少しずつやりました。
8か月後…
そのTOEICでは、初めてのTOEIC受験だし、よく聞くミニマムラインの400点くらい取れればいいな、あわよくば500点!と考えていました。
結果、695点取れました!
自分でもびっくりでしたが、頑張った甲斐があった、と狂喜乱舞でした(笑)
とはいえ、会話の方はその数字ほどではありませんでしたが、入社時に比べると少しずつコミュニケーションが取れるようになってきており、業務上の意思疎通は60%くらいできていたように思います。
その後、3年ほど業務で使用する中で、少しずつですが単語力も増え、以前よりもスムーズにコミュニケーションが取れるようになっていき、簡単な日常会話は何とかできるようになりました。
実はこの時、それまで英語が話せなかったこともあって海外に行ったことがなかったのですが、3年目の頃、友人と海外旅行に行く機会ができました。
韓国ですけど(笑)
韓国では英語よりも日本語の方が通じました(笑)
それでも少し英語を使ってコミュニケーションをとる機会があり、自分の英語が通じたことは大きな自信になりました。
初めての海外一人旅
そして、その初海外旅行から1年後、また転職することとなりました。
次の職場の入社まで少し時間があったので、せっかくだし海外に行くのもいいかな、でも怖いな…なんて悩みながらも、少しずつ英語への自信が生まれていた僕は、力試しをしてみようと思い「行こう!一人で!」と決めました。
バックパッカーにも憧れていたので、35歳ほぼ初海外にして初バックパック。
行先はミャンマー(と、ちょっとタイにも立ち寄り)、期間は2週間。
すごく怖かったです(笑)
しかし結果として、英語に関して言うと、全く困ることがありませんでした。
(たまに欧米人グループの中に入るとついていけないくらい)
改めて振り返ってみても、5年前まで全く英語が話せなかった自分からは想像できないくらい、英語でコミュニケーションが取れるようになったな、と思います。
そして、そのおかげで、その旅は人生の中でも非常に大きな思い出となり、今の自分に多大なる影響を与えていると感じています。
英会話を身につけたその後
それからというもの、もっと海外に行きたい!いろんな国を見てみたい!という思いが強くなり、転職の機会などを利用し、何度か一人で海外を巡りました。
友人と旅行へ行ったにもかかわらず、大半は別行動しているような旅行もありました。
そこで見た景色。
優しかった現地の方々。
出会った他のバックパッカー。
旅で得た別の視点や考え方。
日本での働き方についての考え方。
一人で海外を旅してもなんとかなるという自信。
これってお金では買えない、すごく貴重なものだと思います。
「海外へ行くと世界観変わるよ」
ってよく聞きますよね。
僕も人生観が180度変わりました。
あの経験がなければ、今こうして記事を書いている僕はいないです。
断言します。
そして、その経験を得られたのは、あの時勇気を出して英語の勉強を始めたからです。
あのとき踏み出して本当に良かった、と心の底から思います。
※ちなみに、英会話スクールを辞めた次の職も、英語教育に関わる仕事で、日々英語を使用していました。29歳の自分からしたら、全く縁のない仕事だったと思います。
また、その後TOEICで800点を超えることもできました!(^^)!
英語力、1000万円で売りたいと思う?
僕の話が少し長くなりましたね(笑)
でも僕が、
- 英語が苦手(嫌い)だったこと
- 一念発起して努力したこと
- たくさんの経験と自信、新しい視点を得たこと
- 人生の楽しみが増やせたこと
- 人生の方向性に影響を与えたこと
が伝わったかと思います。
こんな話があります。
英語が堪能(上級者レベル)な人に、
「その英語力を失う代わりに1000万円もらえるとしたら売る?」
と聞くと、みんな口をそろえて
「売らない!」
と答える、と。
僕も売りたくないですね。
だって、人生の楽しさが半減しちゃうから。
海外旅行の楽しさなんて半分どころか大半が失われちゃうと思うから。
つまり、英語力そのものだけでなく、それによって得られる経験の方に金額以上の価値がある、と考えるからです。
まぁ、僕の英語力ならせいぜい500万とかかもしれませんけど(笑)
さあ、一歩踏み出そう!
ここまで読んで、どう思われましたか?
- 「俺は海外に興味なんてないし」
- 「お前は英会話スクールで働いたから身についたんだろ!皆がそういう環境にいると思うな!」
- 「そのうちAIが発達して、英語話せなくても便利な世の中になるだろう」
って思いました?(笑)
①「俺は海外に興味なんてないし」
僕も20代まではそうでした。
でも、話せるようになったから変わったんです。
以前は考えもしませんでしたが、今では海外で生活することも「選択肢の一つ」として考えるようになりました。これって大きくないですか?
自由を得ること = 自分の選択肢を増やすこと
そう思いますから。
②「お前は英会話スクールで働いたから身についたんだろ!皆がそういう環境にいると思うな!」
確かに、環境に恵まれた点はあります。
ただ、英会話業界は条件が悪いのでお勧めしません(笑)
外国人が周囲にいなくても、今の時代、英語を使う機会を増やす方法はいくらでもあります。
僕は怠け者なので、強制力がないといつまでもやらないと思い、飛び込んだだけです。
英語を身につけたいと心から思うか、それだけです。
③「そのうちAIが発達して、英語話せなくても便利な世の中になるだろう」
最近よく耳にします(笑)
それならそれでいいと思います。
価値観は人それぞれですから。
AI技術の発達がめざましいですから、数年後には実現するかもしれませんし、もう少し先かもしれません。
でも、それまでの数年間は、僕が得られたような経験などはお預けです。
やっぱり、人対人、直接コミュニケーションを取ることって、いつになっても大切なんじゃないかなって思います。
また、インターネットが普及してからのこの情報社会、日本語だけで得られる情報量と英語から得られる情報量とスピード、全然違いますよ。
まとめ:いつまで「英語をはなせるようになりたいな」とモヤモヤし続けますか?
繰り返しますが、価値観や環境は人それぞれなので、全員英語を身につけるべきだ!とは言いません。
その他の優先順位が高いのであれば、そちらにリソースを費やすべきでしょう。
でも、あなたがここまで読んでいただいたということは、少なからず「英語が話せたらいいのになぁ」と思うことがあるからではないでしょうか。
そう悩んでいるくらいなら、絶対に始めるべきです。絶対に。
ちなみに、僕はもう英会話スクールの人間ではないので、別に英会話スクールを勧めているわけではありません(笑)
今はいろいろなやり方がありますから。
費用がそれほど高くないスタディサプリ ENGLISHやオンライン英会話ならすぐ始められます。
ここまで読んでくださったあなたのモチベーションは、いま高いはずです。
僕の場合はモチベーションが高まったときに、背中を押してくれる人がタイミングよくいませんでした。
それもあって、20代のうち何年もモヤモヤした気持ちを抱え続けてしまいました。
あのとき背中を押してくれる人がいたら、もっと早く人生が変わっていたかもしれません。
だから、僕に背中を押させてください。
今日、いや、この場ですぐになにかアクションを起こしてください。
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ずっと英語勉強したいなあ、とだらだら思い今年30歳になります。カワジュンさんの記事を読み年齢は関係ないなあと思いました。少しずつ勉強を始めます。
コメントありがとうございます!
そう言っていただけて本当に嬉しいです!!
僕がちゃんと英語を勉強し始めたのがちょうど30のときでしたが、あの一歩を踏み出していなかったら、人生は今とは全然違っていたと思いますし、遅くなかったなと思ってます(^^)
やらないと決めるのも一つの選択肢だと思いますけど、やりたいなと思っているなら、少しずつでも始めるのが後悔しない生き方だと思いますよ〜!
がんばってください!
応援してます!!!