旅好きブロガーのカワジュン(@kawayoshijun)です。
7月末〜8月末の1ヶ月ほどアフリカ旅行に行ってきました。
アフリカに行くにあたり、事前準備で最重要だったものが予防接種です。
なかでも黄熱病については必須で、予防接種証明書である「イエローカード」がないと入国ができない国があります。
黄熱病って日本に住んでいると馴染みのない名前ですよね。
そこで今回は、黄熱病とイエローカードについてわかりやすくまとめてみました。
また、黄熱病の予防接種を受けるにあたっての注意点にも触れています。
これからアフリカや南米への渡航を考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
黄熱病(yellow fever)とは
- 黄熱はサル及びヒトを宿主とし、ヒトにはマラリアやデング熱と同様、蚊を介して感染します。
- 発症すると、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、死に至ることもある病気ですが、黄熱には有効な予防接種があり、発症を防ぐことができます。
- 黄熱に感染する危険のある地域に入国する前に、黄熱の予防接種が推奨されています。
※出典:「厚生労働省」HPより
黄熱病は死に至ることもある病気、となっています。
ヒトからヒトへは直接感染しませんが、蚊を介して感染します。
つまり、誰かが感染し、その人を刺した蚊が周りの人を刺すと感染してしまう可能性があるということ。
今回の僕らの旅行のように、複数で旅をする際に、誰か一人でも感染すると周囲に拡散する可能性があるんです。
怖いですね。
でもご安心ください。
「有効な予防接種がある」んです。
イエローカード(黄熱の予防接種証明書)とは
イエローカード??
2枚で退場?
・・・全然ちがうよ
黄熱病の感染を防ぐために、黄熱病の感染リスクのある地域に海外旅行や出張で行く場合、黄熱病の予防接種が推奨されています。
特に感染リスクの高い一部地域では、黄熱ワクチンを打っていないと入国ができなかったり、複数国への渡航(感染リスクのある国から周辺国への入国)ができなかったりします。
そのチェックに提示を求められるのが「イエローカード」と呼ばれる黄熱の予防接種証明書です。
証明書の紙が黄色いから、ではなく、黄熱病は英語で「Yeloow Fever」だからですね。
黄熱の予防接種を受けるとこのイエローカードが発行されます。
有効期間は「接種10日後から生涯有効」です。
なので、一度打っておけば、また該当地域に渡航することがあっても再度受ける必要はありません。
ちなみに、以前の有効期間は「摂取10日後から10年間」でしたが、2016年7月11日以降は「接種10日後から生涯有効」に変更されました。
以前摂取した人は、10年過ぎてたらまた受ける必要があるの?
大丈夫、以前受けた人も「生涯有効」として扱われるよ。
ちなみに、更新手続きもいらないよ。
黄熱病に感染するリスクのある国は?
黄熱病に感染するリスクがあるのはどこ?
次の国だよ。
僕が行ったウガンダやエチオピア、ケニアがしっかり入ってるよね。
アフリカ 地域 |
アンゴラ、ウガンダ、エチオピア、 カメルーン、ガーナ、ガボン、 ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、 ケニア、コンゴ共和国、 コンゴ民主共和国、コートジボワール、 シエラレオネ、スーダン、セネガル、 赤道ギニア、中央アフリカ、チャド、 トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、 ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、 マリ、南スーダン、リベリア、 モーリタニア |
---|---|
アメリカ 地域 |
アルゼンチン、エクアドル、ガイアナ、 コロンビア、スリナム、パナマ、 フランス領ギアナ、ブラジル、ペルー、 ベネズエラ、ボリビア、 トリニダード・トバゴ (トリニダード島のみ)、 パラグアイ |
イエローカード(黄熱の予防接種証明書)の提示が必要な国は?
これらの国はマラリアやデング熱の感染リスクも高いので、黄熱病の予防接種を受けたからといって安心せず、蚊除けなどの対策を怠ってはいけません。
先程挙げたのはあくまで「感染するリスクのある国」です。
それに対し、直接感染リスクがない国でも、入国の際にイエローカードの提示が求められる国があります。
一覧はこちらを参照してください。
⇒各国・地域の黄熱予防接種証明書要求及び推奨状況
黄熱病予防接種の注意点
黄熱病の予防接種に関していくつか注意点があります。
予約について
基本的に予防接種には予約が必要です。
時期によっては予約から最短で1〜1.5ヶ月後になることもあります。
さらに、有効期間は「接種10日後から」なので、渡航の1〜2ヶ月前には予約をしたほうがいいでしょう。
僕の場合も、6/11に予約の電話をし、予約が取れたのは最短で7/12でした。
また、摂取する検疫所や病院によって、受診回数が異なります。(金額も異なります)
1回ですむ場合もあれば、事前受診を含めて2〜3回行かなければいけない機関もあります。
金額だけでなく、お住いの地域やご自身のスケジュールもよく確認して受診機関を決めましょう。
副作用など
副作用とかはないんですか?
基本的には大丈夫。
僕は全くなかったよ。
でも高齢者の方は副作用が起こりやすいらしいから注意が必要だね。
摂取後は渡航まで十分に期間をおいたほうがいいよ。
また、黄熱ワクチンは生ワクチンなので、接種後28日間は他の予防接種をすることができないとのこと。
タイミングなどに気をつけましょう。
他にも受けたほうがいい予防接種
渡航地域によっては、他にも予防接種を受けたほうがいい病気があります。
- ポリオ
- 麻しん及び風しん
- 日本脳炎
- A型肝炎
- B型肝炎
- 狂犬病
- 破傷風
僕は渡航までの期間が足りなくて断念しましたが、A型肝炎と破傷風の予防接種は受けておこうと思ってました。
(結果としては大丈夫でしたが)
厚生労働省が推奨している地域と病気の一覧は以下のリンクを参照してください。
⇒海外渡航で検討する予防接種の種類の目安
まとめ:アフリカや南米への旅行に行くなら、早めに黄熱病の予防接種を!
該当地域に渡航する場合には、イエローカードの提示が必須なので、予防接種を受けないことには入国することができません。
そして、注意点に書いたように、予約から摂取、そして有効期間が始まるまでには一定の時間がかかります。
なので、渡航までの期間は十分にとらないと、間に合わない、ということになりかねません。
渡航が決まったら出来るだけ早く予約をとって、少しでも早く接種しておきましょう!
黄熱病ってどんな病気なの?